高さんご夫妻は30歳代と農業界では非常に若く、脱サラして農業を始め二人揃って「野菜のソムリエ」という資格を持つ異色カップルです。夫の利充さんは金沢出身で以前は建設系の仕事をしていました。妻の博子さんは鹿児島出身で以前は広告出版関係の仕事をしていました。二人は食と地球環境に深い関心を持ち、農業を始めることにしました。
能登島に入植し農業デビューしたのは2000年。2年目で石川県のエコ農家に指定され、3年目に全圃場有機認証を取得するなど積極的な活動をしています。独自に圃場の化学的データをリサーチ・分析するなど理工系出身ならではのキメの細かさで、徹底した安全圃場作りをされています。
能登島は行政区域が石川県七尾市ですが、地形的には日本海の富山湾の内湾です。海は非常におだやかで、石川県でも比較的温暖地です。よほどの豪雪でない限り降雪もほとんどなく、野菜栽培の最適地といえるでしょう。
近年の農業を取り巻く環境変化は激しく急です。かつてはタバコ栽培で全島覆い尽くされていましたが、近年のタバコ離れと農家の高齢化で、離農やタバコ栽培離れが進んでいます。大手鶏卵会社の産地切捨てで、一方の基幹産業の鶏卵養鶏も壊滅状況。能登半島全体としても耕作放棄地が急増しており大きな社会問題となっています。
高農園の場所は、能登島でもなだらかな高地の頂上にある閨(ねや)地区で、水脈が豊富なうえ圃場の水源は全て井戸水です。もみ殻や米ぬか主体のボカシ肥を畑の一角で涵養し土に還します。有機肥料は効き目は遅く緩やかで、化学肥料のように見た目の立派な野菜はできませんが、野菜本来の持つ味わいが引き出されます。毎年のように作付け野菜の種類も増やしています。
今では全国的にも有名になった高さんご夫妻ですが、今後のますますの活躍に期待しましょう。

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